梅雨のだるさや頭痛は「気象病」かもしれません ~7月に増える体調不良と自律神経の乱れ~

2026年07月03日

7月に入り、雨の日が続くと**「朝から体が重い」「頭が痛い」「疲れが取れない」「気分がすぐれない」**と感じる方が増えてきます。
鹿児島では梅雨時期の雨量が多く、湿度の高い日が続くため、毎年この時期になると体調不良について相談される方が少なくありません。

  • 「風邪ではないのに体がだるい。」
  • 「病院へ行くほどではないけれど調子が悪い。」
  • 「雨の日になると頭痛が起こる。」

こうした症状は、近年注目されている**「気象病(天気痛)」**が関係している場合があります。

気象病とは?

気象病とは、気圧や気温、湿度などの気象変化によって起こる体調不良の総称です。

特に梅雨時期は低気圧が続き、気温の変化も大きくなるため、体が環境の変化についていけなくなります。

その結果、自律神経のバランスが乱れ、さまざまな症状が現れます。

このような症状はありませんか?

  • 頭痛
  • めまい
  • 肩こり
  • 首のこり
  • 倦怠感
  • 強い眠気
  • 関節痛
  • むくみ
  • 気分の落ち込み
  • 集中力の低下
  • 食欲不振
  • 胃腸の不調

特に女性や高齢者、デスクワークが多い方、ストレスを感じやすい方は症状が出やすいといわれています。

自律神経の乱れが原因になることも

私たちの体には、体温や血圧、内臓の働きを調整する自律神経があります。

自律神経には、

  • 活動時に働く「交感神経」
  • 休息時に働く「副交感神経」

の2つがあり、このバランスによって体調が保たれています。

しかし、梅雨時期の気圧変化や湿度の上昇によってこのバランスが乱れると、頭痛やだるさ、睡眠の質の低下などにつながります。

特に最近では、スマートフォンやパソコンの使用時間が長くなっていることも、自律神経の乱れに影響すると考えられています。

また、パソコンやスマートフォンなどの画面を見続けることによる眼精疲労(デジタル眼精疲労)を防ぐために、米国眼科学会などが推奨している休憩法「20-20-20」ルールがあります。
これは、画面を20分見たら、20フィート(約6m)先を20秒間眺めて目を休ませるルールです。

湿度の高さが体調不良を引き起こすことも

梅雨時期の特徴は、気温よりも湿度の高さです。

湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなり、体の熱がうまく逃げません。

そのため、

  • 体が重い
  • 疲れやすい
  • 食欲がない
  • むくみやすい

といった症状が起こることがあります。

また、エアコンによる冷えとの温度差が大きいと、さらに自律神経へ負担をかけてしまいます。

雨の日の頭痛に悩む方へ

「雨が降る前になると頭が痛くなる」という方も少なくありません。

これは気圧の低下によって血管が拡張し、神経を刺激することが原因のひとつと考えられています。

頭痛が起こりやすい方は、

  • 睡眠不足を避ける
  • 水分をしっかり摂る
  • 首や肩を温める
  • 適度な運動を行う

ことを意識すると症状の軽減につながる場合があります。
無理をせず、早めに休息を取ることも大切です。

今日からできる体調管理のポイント

軽い運動を習慣にする

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は血流改善につながります。

特に肩や首を動かすことは頭痛対策にも効果的です。

冷たい飲み物の飲み過ぎに注意

冷たい飲み物や冷たい食事ばかり続くと胃腸が冷え、食欲不振や疲労感につながります。

温かい飲み物やスープなどを取り入れることもおすすめです。

十分な睡眠を取るために朝から準備、「朝起きたらカーテンを開ける」

睡眠不足は自律神経の乱れを悪化させます。
特に、夜間にブルーライトを見ると脳がまだ日中だと勘違いし眠れなくなります
(ブルーライトは、テレビ・パソコン・スマートフォン等の画面から発生 )。
特に就寝する1時間位前からは、スマートフォン類の使用を控え、ゆっくり休める環境を整えましょう。

中枢(脳)の体内時計は25時間周期ですが、朝日を浴びると体内時計が朝だと認識します。

起床時カーテンを開けて、日光を浴びてリセットしましょう。

また、朝食を毎朝食べることも重要
朝食で末梢(小腸や肝臓等)の体内時計も朝だということを認識します。
朝日を浴びる+朝食で、少しずつずれてしまった中枢と末梢の体内時計を同期させましょう。

寝る前の漢方薬が役立つこともあります

気象病や自律神経の乱れによる症状には、漢方薬が用いられることもあります

体質や症状によって適した漢方は異なりますが、

  • めまい
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • むくみ
  • 冷え

などの改善を目的として相談される方も増えています。

自己判断ではなく、薬剤師や医師へ相談しながら自分に合ったものを選ぶことが大切です。

症状が続く場合は早めの相談を

体調不良が長く続いたり、日常生活に支障が出たりする場合には、ほかの病気が隠れていることもあります。
「たかが梅雨だから」と我慢せず、気になる症状がある場合は医療機関や薬局へご相談ください。

まとめ

7月は気温だけでなく、気圧や湿度の変化によって体調を崩しやすい時期です。

**「なんとなく体がだるい」「頭痛が続く」「眠っても疲れが取れない」**という症状は、気象病や自律神経の乱れが関係しているかもしれません。

規則正しい生活や適度な運動、十分な睡眠を心掛けることで、多くの症状は改善が期待できます。

当薬局では、お薬に関するご相談だけでなく、季節の体調管理や健康相談も承っております。

気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。地域の皆さまの健康づくりをサポートいたします。

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